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ED(勃起不全)治療薬バイアグラの主成分(シルデナフィル)から分かる効果と作用

最終更新日:

バイアグラは今でこそED治療薬として名前が知られていますが、最初からED治療薬として開発されてはいないのです。もともとは、狭心症の薬として開発が進められており、その臨床試験の過程で男性器の勃起を促進させる効果が認められ、男性器の勃起不全を適応症として販売が開始されました。ここではバイアグラの主成分であるシルデナフィルの作用や効果、代用が可能なものがあるかどうかといった内容をご紹介します。

この記事の監修者

  • 名古屋大学医学部 卒業

  • 名古屋大学病院 勤務

  • 湘南鎌倉総合病院 勤務

  • 名古屋大学医学部付属病院泌尿器科 勤務

  • 小牧市民病院泌尿器科 勤務

  • 春日井市民病院勤務泌尿器科 勤務

  • すずかけセントラル病院 勤務

  • イースト駅前クリニック船橋院 院長就任

資格

泌尿器科専門医
日本医師会認定産業医
緩和ケアセミナー研修指導者

目次※知りたい情報をクリック

バイアグラの有効成分シルデナフィル|効果と作用について

シルデナフィルの概要
総称名 シルデナフィル
一般名 シルデナフィルクエン酸
欧文一般名 Sildenafil Citrate
薬効分類名 勃起不全治療薬

(※1)

シルデナフィルは勃起不治療薬で使用される成分の名前です。正式名称はシルデナフィルクエン酸で、「バイアグラ</strong >」の主成分として有名です。

シルデナフィルの作用機序について

バイアグラは男性器の勃起不全を適応症としており、勃起不全の改善をサポートするために用いられます。
以下では、そのメカニズムについてご紹介します。

男性器の勃起は、海綿体に血液が集まることで起こります。この血液を集めるために重要な働きをするのが、「cGMP(cyclicGMP:環状グアノシン一リン酸)」です。この物質は男性器を刺激することで形成され、海綿体の筋肉を弛緩させる効果があります。これにより海綿体へ血液が流れ込むようになり勃起が引き起こされます。

ところが、この「cGMP」の働きを阻害する酵素があります。「PDE5」と呼ばれるもので、これによって「cGMP」は分解されてしまいます。
この「PDE5」が活発になり過ぎてしまうと、結果として勃起不全になることもあります。

バイアグラの有効成分である「シルデナフィル」は、この「PDE5」の働きを阻害する効果があります。
この働きによって「cGMP」は本来の働きができるようになり、正常な勃起が促されるのです。

バイアグラの添加物について

バイアグラ錠の添加物
結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、無水リン酸水素カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、酸化チタン、青色2号、トリアセチン、乳糖水和物

バイアグラに含まれる添加物は、すべて身体に害を及ぼさない成分です。添加物とは、錠剤などの薬を作るために必要な成分で「医薬品添加物」として認可されています。臭いや苦味を抑えてシルデナフィルを飲みやすくして、薬効を安定的に保つ作用もあるので、重要な役割を担っています。

(※6,7)

バイアグラとバイアグラジェネリックの有効成分に違いはある?

バイアグラとバイアグラジェネリックの有効成分に違いはありません。

バイアグラとバイアグラジェネリックは同じ有効成分を使用しています。そのため、薬の効果はどちらも同じだろうと思う方がいらっしゃいますが、そうではありません。ジェネリック医薬品は、もともとの薬剤を飲みやすくするなどの目的に合わせて、追加で添加物を含有しています。また、薬のコーティングや形状を整えるために、製薬会社によってはオリジナルで改良しているケースもあります。そのため、バイアグラとバイアグラジェネリックが同じ成分で作られていても、効果に若干の違いがある可能性がある点も考慮しておきましょう。

ED治療薬バイアグラ誕生の歴史

バイアグラは1998年にアメリカ合衆国で販売されると、日本でも個人輸入代行業者による売買が始まりました。
当時は使い方も正しく広まっておらず、硝酸塩薬の服用者がバイアグラの服用によって死亡する事例が発生したことで社会的に話題となり、
安全性を確保するという意味合いもあって1999年に処方箋医薬品として承認されました。
これによって国内でも正規品が手に入るようになり、日本で医師の処方のもと服用できるようになりました。
現在は病院やクリニックで処方され、ED治療薬として広く知られているようです。

(※3)

シルデナフィルがED治療薬として発見された背景

シルデナフィルはもともと、狭心症の治療薬として開発が進められていました。
その臨床試験の結果、男性器の勃起を促進する作用が認められたため、ED治療薬として研究されることとなったのです。
そうして1998年にアメリカで発売されたのが、シルデナフィルを有効成分とするバイアグラです。</strong >

シルデナフィルを有効成分とするED治療薬の値段について

シルデナフィルを有効成分とするED治療薬の値段について

シルデナフィルを有効成分とするED治療薬には従来の医薬品(先発医薬品)である「バイアグラ」と
そのジェネリック医薬品(後発医薬品)である「シルデナフィル錠」があります。
ジェネリック医薬品(後発医薬品)の場合、従来の医薬品(先発医薬品)と比較すると安く購入することができます。また、バイアグラ含め全てのED治療薬を購入する場合は、1,000円程度の初診料や再診料も必要になる場合も多く、治療薬の値段にプラスされる傾向にあることを念頭に置いておきましょう。

イースト駅前クリニックの処方価格

用量 値段
バイアグラ 25mg 1,300円 ~ 1,300円
50mg 1,500円 ~ 1,600円
シルデナフィル錠 (バイアグラジェネリック) 25mg 440円 ~ 820円
50mg 900円 ~ 1,030円

処方するクリニックにもよりますがイースト駅前クリニックでは、上記を最低価格としてバイアグラ、シルデナフィル錠を処方しています。
また、イースト駅前クリニックでは、診察料はゼロ円でED治療薬を処方していますので、
上記値段のみでED治療を開始することが可能です。

バイアグラの飲み方のポイント

・1日1回の服用を厳守する
・食後に服用する場合は、さっぱりとしたメニューを選ぶ
・お酒は適量にする ・性行為の1時間前に水で服用する
・空腹時の服用を基本とし、食後の場合は間隔を2時間以上あける

バイアグラを飲む際には、上記のポイントに注意して服用しましょう。また、既往歴などによってはバイアグラを服用してはいけないケースもあることから、医師の診察のもと服用するのはもちろん、自分でも気をつけるようにしましょう。

シルデナフィルを有効成分とするED治療薬の購入方法</span >

バイアグラ含め全てのED治療薬は、使用してはいけない人(禁忌)や同時に服用してはいけない薬(併用禁忌薬)など、
注意すべき点が数多くあるため医師による診察を受けた上で服用するべきです。</strong >

近年インターネット通販サイトを利用してED治療薬を個人輸入する方も増えていますが偽造薬の危険性もあるため、大変危険です。
ファイザー株式会社、バイエル薬品株式会社、日本イーライリリー株式会社、日本新薬株式会社が合同で調査したところ、
インターネットで流通しているシアリスの約55.4%</strong >が偽造薬であることが分かりました。</strong >
偽造薬は思わぬ健康被害を招くこともあります。
必ず医療機関を受診</strong >するようにしましょう。</strong >

(※4)

シルデナフィルを含むその他の薬品にED治療の効果はあるのか</span >

バイアグラの主成分である「シルデナフィル」は肺動脈性高血圧症などの治療薬であるレバチオの主成分でもあります。
そこで気になるのが、レバチオをEDの治療に使用できるのかということ。
レバチオは、バイアグラの代わりになるのでしょうか。

バイアグラとレバチオは同じくシルデナフィルを主成分とした治療薬ですが、その目的が異なることから、異なる名称で呼ばれています。</strong >
加えて、バイアグラは性行為を行う約1時間前に服用する薬であるのに対し、レバチオは1日3錠を繰り返し服用する必要があります。
こうした細かい成分や用法・用量の違いがあることから、肺動脈高血圧の治療薬として保険適応のある薬を、ED治療薬として使うことは、保険医療の使用条件として不適切であるといえます。

また、バイアグラの処方が自由診療であることに対し、レバチオの処方には保険が適用されるため、費用面でレバチオを使用したいと考える方もいます。
しかし、レバチオが保険適用となっているのは肺動脈性高血圧症の治療に対してであるため、
そもそもEDの治療薬として保険が適用されるわけではありません。</strong >

(※5)

バイアグラの有効成分であるシルデナフィルの作用を理解して正しく服用しましょう</span >

バイアグラの主成分であるシルデナフィルは、PDE5の働きを阻害することで正常な勃起を促す効果を持つバイアグラの有効成分です。
肺動脈性高血圧症も同じくPDE5が重要なファクターとなっていることから、シルデナフィルを有効成分としたレバチオが治療に用いられています。
ただし主成分が同じだからといってED治療としてレバチオを服用することはできません。</strong >

シルデナフィルを有効成分とするバイアグラは幅広い人に効果が認められているED治療薬ですが、服用する際にはいくつか注意点もあります。
バイアグラを服用したい方は、気軽にお近くのイースト駅前クリニックへご相談ください。

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  • 名古屋大学病院 勤務

  • 湘南鎌倉総合病院 勤務

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  • 小牧市民病院泌尿器科 勤務

  • 春日井市民病院勤務泌尿器科 勤務

  • すずかけセントラル病院 勤務

  • イースト駅前クリニック船橋院 院長就任

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泌尿器科専門医
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バイアグラ

50mg 1,500円〜1,600円/1錠
25mg 1,300円/1錠

※クリニックにより、処方価格が変わります。

食事の影響を受けやすいという欠点もありますが、バイアグラは1999年に発売開始されてからED治療薬として長い間多くの患者様に服用されています。

バイアグラ25mg

1,300円/1錠

バイアグラ50mg

1,500円~1,600円/1錠

バイアグラジェネリック

50mg 900円〜1,030円/1錠
25mg 440円〜820円/1錠

※クリニックにより、処方価格が変わります。

2014年にバイアグラ(ファイザー製薬)の特許が切れ、日本のジェネリック医薬品メーカーがバイアグラの後発薬を発売しています。

バイアグラジェネリック25mg

440円~820円/1錠

バイアグラジェネリック50mg

900円~1,030円/1錠

レビトラ(取り扱い中止)

20mg 1,800円/1錠
10mg 1,600円/1錠

※クリニックにより、処方価格が変わります。

体内への吸収が速いため即効性があるといわれています。また作用時間も長いED治療薬です

レビトラ10mg

1,600円/1錠

レビトラ20mg

1,800円/1錠

レビトラジェネリック

20mg 1,600円〜1,800円/1錠
10mg 1,500円〜1,700円/1錠

※クリニックにより、処方価格が変わります。

体内への吸収が速いため即効性があるといわれています。また作用時間も長いED治療薬です

レビトラジェネリック10mg

1,500円~1,700円/1錠

レビトラジェネリック20mg

1,600円~1,800円/1錠

シアリス

20mg 1,600円〜1,900円/1錠
10mg 1,500円〜1,800円/1錠

※クリニックにより、処方価格が変わります。

シアリスは36時間と長い時間効果が持続します。服用のタイミングを考えたり、プレッシャーや焦りを感じる必要がありません。

シアリス10mg

1,500円~1,800円/1錠

シアリス20mg

1,600円~1,900円/1錠

シアリスジェネリック

20mg 1,400円〜1,600円/1錠
10mg 1,350円〜1,550円/1錠

※クリニックにより、処方価格が変わります。

シアリスは36時間と長い時間効果が持続します。服用のタイミングを考えたり、プレッシャーや焦りを感じる必要がありません。

シアリスジェネリック10mg

1,350円~1,550円/1錠

シアリスジェネリック20mg

1,400円〜1,600円/1錠

POINT

EDについてのよくあるお問合せ

ED治療薬を飲むとずっと勃起した状態なのですか?

ED治療薬の効果発現は、刺激があると勃起して刺激がなければ普通の状態のままでいることです。ずっと勃起したままの状態にはなりませんのでご安心ください。
ED治療薬の特徴は自然な勃起状態になることです。

いろいろ薬を飲んでいますがED治療薬は飲めますか?

ニトログリセリン(心臓の薬)との併用はできません。
ED治療薬を服用希望であれば、先ずは服用中の薬を持参して医師にご相談ください。また、併用禁忌の薬に関してはこちらをご参照ください。

バイアグラ、レビトラ、シアリスの違いってなんですか?

持続時間、有効成分、食事によって効果の出現が左右されるかなどの違いがあります。
詳細はこちらをご参照ください。

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