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初期脱毛はなぜ起こる?ミノキシジルとの関係や発症期間、終わらない場合について

最終更新日:

ミノキシジルの使用を開始すると、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こる場合があります。初期脱毛はミノキシジルの成分が頭皮に働きかけているサイン。ですが、多くの方がどんどん増える抜け毛に不安を抱くのも事実です。そこで今回は、ミノキシジルによる初期脱毛の特徴と注意点について詳しく解説します。

この記事の監修者

  • 大阪大学医学部 卒業

  • 大阪大学医学部附属病院 第四内科(老年・総合内科学)入局

  • イースト駅前クリニック京都四条烏丸院 院長就任

  • イースト駅前クリニック神戸三宮院 院長就任

目次※知りたい情報をクリック

初期脱毛とは?

初期脱毛とは、ミノキシジルをはじめとしたAGA治療薬の使用を開始した後、一時的に抜け毛が増える症状のこと。AGA治療薬にはよく見られるものです

というのも、AGA治療薬は、髪の毛が生え、成長し、寿命を迎え、そして抜け落ちて新たな髪の毛が生える準備を行うといった「ヘアサイクル」を正常な状態に戻す働きがあるから。そのため、寿命を迎えつつある髪の毛が抜け落ちることで、一時的に抜け毛が増えるのです。

一見するとAGA治療薬の副作用なのでは?と思われがちな初期脱毛。しかし、ヘアサイクルを整えてハリとコシのある健康的な髪の毛に生え変わるための準備として、初期脱毛が起こるのは、よくあることなのです。(もちろん、初期脱毛が起こらない、あるいは目立たない方もいらっしゃいます。)

症状

AGA治療薬を開始して約10日〜1ヶ月後から、寿命を迎えつつあった細く短い産毛のような髪の毛が抜け落ちます。これが「初期脱毛」と呼ばれる現象です。期間は1~2か月程度とされていますが、人によっては3か月以上続くこともあります。

多い場合、通常の抜け毛の2〜3倍程度まで抜けますが、この間に見た目が変わるほど薄毛が進行するということはまずありません。

(※1、2)

ミノキシジルの使用でなぜ初期脱毛が起きる?原因について

ミノキシジルは頭皮の血流を改善し、ヘアサイクルを正常化させることで発毛・育毛を促す薬です。初期脱毛はこの「ヘアサイクル」の変化が大きく関与しています。

ミノキシジルにより、ヘアサイクルが正常に整っていく段階で初期脱毛が発生しているのです。寿命を終えて育たなくなった髪が抜け落ち、新しいしっかりした髪が生える準備をしている状態なので、心配はいりません。髪が生まれ変わるために起こる現象だと前向きにとらえて下さい。(もちろん、初期脱毛が起こらない、あるいは目立たない方もおられます。)

AGA治療薬の種類と初期脱毛の症状

現在、厚生労働省から正式な認可を受けているAGA治療薬は3種類。ローションタイプの塗り薬であるミノキシジルと飲み薬であるフィナステリドデュタステリドです。これら3つの治療薬はいずれも初期脱毛を引き起こす可能性があります。

ONE POINT知識:そもそもヘアサイクルとは

ヘアサイクルとは、髪の毛が生えて成長し、寿命を迎えて抜け落ち、再び新しい髪の毛が生える準備を行う期間のことです。ヘアサイクルは、成長期退行期休止期の3つに分かれます。

成長期はその名の通り、髪の毛が生えて成長する期間。およそ2~7年ほどとされています。一方、退行期は寿命を迎えた髪の毛が抜け落ちる2~3週間ほどの期間のこと。そして、休止期は、新たな髪の毛をはやすために毛根が準備している期間であり、一般的には数か月を要するとされています。

AGAを発症すると、このヘアサイクルが異常に早く巡るようになります。その結果、コシとハリのある髪の毛に成長できないまま退行期や休止期に突入してしまったり、休止期に十分な準備ができないまま軟弱な髪の毛が生えてしまったり。薄毛を引き起こすことになるのです。

(※3)

ミノキシジルの初期脱毛はいつから・いつまで?期間について

ミノキシジルの初期脱毛は、使用を開始してから10日~1か月ほどで起こるのが一般的です。症状が現れる時期には個人差がありますが、使用時すでに休止期に突入していた髪の毛が多い人ほど症状は早く現れます。また、初期脱毛が現れてから多くは1〜2ヶ月ほどすれば抜け毛が落ち着いてきますが、人によっては3か月ほど続くことも。ですが、毛母細胞が活性化して成長期を終えた細くて柔らかい毛が押し出されるようにして抜け落ちれば症状は落ち着きますので安心しましょう。

どうしても気になる!初期脱毛の対策方法

ミノキシジルによる初期脱毛で、薄毛が進行して見た目が変わってしまうことはまずないとされています。ですが、毎日髪の毛が抜けるのを目の当たりにするのは非常につらいものです。

初期脱毛はミノキシジルの作用によって毛母細胞が活性化している証。「髪が生まれ変わるための準備段階」とポジティブに受け止めましょう。初期脱毛を無理に止めることはできませんし、自己判断でミノキシジルの使用を中断してしまうと、せっかく効き目を現し始めた治療効果をそこで断つことになるので、何とか初期脱毛を乗り越えるようにしましょう。

具体的には次のような対策がおすすめです。

しっかり洗髪することで頭皮環境を整える

初期脱毛による抜け毛を恐れてシャンプーの回数を減らしたり、十分に洗髪しなかったりすると、頭皮環境が悪化し、かえって抜け毛を増やす結果になってしまいます。初期脱毛で抜ける髪は、主に休止期に入り、抜け落ちるのを待っている髪です。そのような「本来抜けるべき髪」が抜けるのを恐れて、適切に洗髪せず頭皮環境を悪化させてしまうということがないようにしましょう。

バランスの良い食生活をする

初期脱毛が起こった後に、しっかりした新しい髪を生やしていくためには、バランスの良い食事が欠かせません。髪の主成分はタンパク質ですので、良質なタンパク質の摂取が必要です。また、偏った食生活は皮脂の増減にも影響し、頭皮環境を悪化させ、良い髪を育てていく妨げとなってしまいます。できるだけバランスのよい食生活を心がけ、不足しがちな栄養素はサプリメントで補うと良いでしょう。もちろん、サプリメントに頼り切るのではなく、基本は食品から栄養を摂取するよう心がけてください。

生活サイクルを整え、十分な睡眠を取る

髪の毛の成長には成長ホルモンが欠かせません。睡眠と成長ホルモンの放出には深い関係がありますが、成長ホルモンが十分に分泌されるためには「寝る時間帯」よりも「どれだけ深い眠りが取れているか」が大切になってきます。深い眠りが十分に取れるよう、生活サイクルを整えることを心がけましょう。

ミノキシジルの初期脱毛が終わらない?その場合の原因について

ミノキシジルの初期脱毛が終わらない?その場合の原因について

ミノキシジルによる初期脱毛は永遠に続くものではありません。とはいえ、3か月以上も抜け毛が続いていると心配になる方も多いはず。実際、ただの初期脱毛かと思いきや、脱毛を引き起こす別の原因がある可能性も。初期脱毛がいつまでも落ち着かないときは、次のような原因がないかチェックしましょう。

頭皮の炎症

ミノキシジルは頭皮に直接塗るタイプの薬であるため、肌質によっては頭皮にダメージが加わることも。かゆみ、発疹、発赤などの症状が現れますが、頭皮は自分ではチェックしにくい場所。そのため、頭皮に炎症が起きていても気づかずにミノキシジルの使用を続ける方もいます。

炎症が生じた頭皮は毛母細胞にもダメージを及ぼすことがあり、薄毛を進行させることもあるため注意が必要です。

生活習慣の乱れ

理想的なヘアサイクルをキープするには、規則正しい食生活を心がけ、十分な睡眠や休息をとることが大切です。ストレスや睡眠不足は薄毛の大敵。

ミノキシジルなどAGA治療薬の使用を開始すると、どんな状態でも効果が現れると考える方もいますが、それは大きな間違いです。十分な治療効果を得るには、髪の毛の成長によい生活習慣を心がけるのがポイント。抜け毛が続くときは、生活習慣を振り返ってみましょう。

AGA以外に抜け毛の原因がある

男性の抜け毛は全てがAGAというわけではありません。ストレス頭皮のダメージ頭皮環境の悪化など、抜け毛には様々な原因があります。また、AGAとこれらの原因が重なっていることも。

初期脱毛が一向に落ち着かない場合は、AGA以外にも抜け毛を引き起こす原因が潜んでいる可能性があります。自己判断のセルフケアのみでは改善できないことも多いため、できるだけ早く病院やクリニックを受診し、医師に相談するようにしましょう。

初期脱毛は「効いている」証拠!ただし、続く場合は要注意

ミノキシジルは、使用を開始すると一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」を引き起こすことが知られています。「せっかく治療を始めたのに逆に抜け毛が増えた」と不安になる方も多いでしょう。しかし、初期脱毛はミノキシジルによってヘアサイクルが正常化したサイン1~2か月ほど続くとされていますが、髪が生まれ変わるための準備段階とポジティブに受け止め、洗髪などのヘアケアや食生活や生活サイクルの見直しなど、できる対策をしっかり取りながらやりすごすようにしましょう。

ただし、初期脱毛が長引く場合は思いもよらない原因が潜んでいることも。セルフケアのみでは改善しないことも多いため、AGA治療に長けた専門の医療機関を受診するようにしましょう。イースト駅前クリニック長年にわたってAGA治療を行ってきたノウハウを活かし患者さんお一人おひとりに合わせた治療や生活改善をご提案します。薄毛に悩んでいる方は、ぜひ一度イースト駅前クリニックにご相談ください。

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プロペシアジェネリック(フィナステリド錠)は、2015年に国内で製造販売が開始されたプロペシアジェネリックです。

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頭皮の血行促進効果により、確かな発毛を実感することができるAGA治療薬です。

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※クリニックにより、処方価格が変わります。

アロビックス液とは、塗布タイプの脱毛治療薬です。患部に直接塗布することで、毛根の血行をよくして抜け毛を抑制し、発毛を促す効果があるためプロペシアとの併用が効果的といわれています。

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AGAについてのよくあるお問合せ

プロペシアの主な副作用はなんですか?

国内で実施された臨床試験(1年)において、4.0%(276例中11例)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められております。主な症状はリビドー減退1.1%(3例)、勃起機能不全0.7%(2例)等でした。まれに食欲不振、全身倦怠感(肝機能障害)の症状があらわれる可能性があります。このような場合には、ご使用をおやめください。

プロペシアについて

プロペシアの作用機序について教えてください。

テストステロンからDHT(ジヒドロテストステロン:抜け毛の原因物質)へ変換する酵素(5α-還元酵素II型)を阻害し、AGAの進行抑制・改善効果を発揮します。

服用中に献血をしても問題ないですか?

服用中の方は献血をすることができません。献血をしたい場合は、プロペシアは1ヵ月以上、ザガーロは6ヵ月以上服用を中止することが必要です。

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