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【医師監修】カナグルの効果はいつから?減量ペースと効きやすい人の生活習慣を解説

最終更新日:

2型糖尿病の治療薬として認可されているカナグルの効果は、ダイエットにも有効とされています。しかし、すべての人に合うとは限らず、特徴を知ることが大切です。
このコラムでは、カナグルのダイエット効果やどのような人に向いているのかを解説します。医薬品によるダイエットに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

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この記事の監修者

  • 東邦大学医学部医学科卒業

  • 戸塚共立第一病院

  • 聖マリアンナ医科大学 皮膚科学教室 任期付助教

  • 町屋皮フ科クリニック 院長

  • 所沢中央病院健診クリニック

  • 企業・社会福祉法人 嘱託医

  • 堀之内ハーモニー皮膚科 院長

  • イースト駅前クリニック秋葉原院 院長就任

目次※知りたい情報をクリック

カナグルとは

カナグルとは、腎臓で糖を再吸収している「SGLT2」の働きを抑えることで、尿に糖を排出する薬です。

カナグルとは、SGLT2(ナトリウム・グルコース共輸送体2)の働きを抑えることで、尿中に糖を排出し、血糖値を下げるSGLT2阻害薬のひとつです。2型糖尿病治療薬として国内で認可されており、通常成人では1日1回100mgを朝食前または朝食後に経口投与します。

糖とともにナトリウムや水分も排出されるため、体重減少やむくみの改善効果も期待でき、メディカルダイエットにおいても注目されているのです。現在では、心不全や慢性腎臓病のある患者にも処方されるケースが増えており、幅広い疾患への応用が進んでいます。

(※1、2、3、4)

カナグルのダイエット効果3つ

カナグルは糖尿病治療薬として開発されましたが、その作用からダイエット効果も期待できる薬として注目されています。ここでは、実際にどういった仕組みで痩せやすくなるのか、3つのポイントにわけて解説します。

血糖値を下げる

カナグルの血糖降下作用は、国内の第III相臨床試験において明確に示されています。この試験では、カナグルを12週間投与した結果、HbA1c(過去1〜2か月の平均血糖値を示す指標)が優位に改善されました。

血糖値が下がることは、2型糖尿病の治療にとどまらず、ダイエットにも効果的です。血糖値が高いとインスリンは、過剰分泌されます。余った糖は脂肪に換えられてしまうため、脂肪蓄積の原因になるのです。さらに、適切に血糖がコントロールされると、エネルギー源として脂肪酸が優先的に使われ、脂肪分解が促進されるため、ダイエット効果が期待できます。

(※1、2、3、5)

糖の吸収を抑えられる

前述のようにカナグルはSGLT2を阻害することで、本来なら体内に吸収されるはずの糖分を尿として排出します。そのため、食事から摂取した糖が過剰に血液中に取り込まれず、自然と糖の吸収量が抑えられます

つまり、「摂取カロリー<消費カロリー」の状態を自然に作ることにもつながり、減量につながるのです。また、血糖値の安定は空腹感の抑制にもつながり、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。

(※1、2、3)

むくみが解消される

カナグルには糖と一緒にナトリウムや水分を尿として排出する作用があります。ナトリウムは水分を体内に保持する性質があるため、それが減ることで体内の余分な水分(むくみ)が抜けやすくなるのです。

むくみが解消されると、脚や顔の腫れぼったさが取れて見た目がすっきりし、体重も減る傾向にあります。また、水分代謝がよくなることで、全身の血行や代謝も促進され、痩せやすい体質へとつながるでしょう。

(※1、2、3)

カナグルを服用すると何kg痩せるのか

カナグルをはじめとするSGLT2阻害薬による治療は、平均2~4kgの体重減少をもたらすことがわかっています。なぜなら、糖の摂取量が抑えられることでカロリー摂取が減少し、直接的に体重減少を引き起こすからです。

糖尿病のない肥満者におけるSGLT2阻害薬の減量効果を検討した研究では、カナグリフロジン(カナグル)100mg単独の服用で体重が2.8kg減少することを示しました。さらに、皮下脂肪と内臓脂肪組織の減少が主な要因であることもわかっています。

また、SGLT2阻害薬とGLP1-受容体作動薬との併用投与により、治療24週で体重が4.5kg減少した結果も報告されています。

(※1、2、3)

カナグルによるダイエットはこんな人におすすめ

  • 糖分の摂り過ぎで肥満傾向にある
  • 糖分摂取のコントロールに悩んでいる
  • 無理なくダイエットしたい
  • 注射剤に抵抗がある

カナグルは、糖分を尿と一緒に排出することで減量につながるため、糖分の摂り過ぎで肥満傾向にある人におすすめです。また、甘い物や炭水化物を我慢することが辛い人にとっても、向いているといえるでしょう。

カナグルによるダイエットは、過度な食事制限や激しい運動は必要ありません。生活習慣を改善することは必要ですが、気持ちに頼らず、薬がサポートしてくれるからです。なお、カナグルは飲み薬のため、GLP-1受容体作動薬の注射剤に抵抗のある人にとって継続しやすいでしょう。

カナグルの副作用

カナグルは尿の頻度が増えるため、泌尿器に関する副作用が複数あります。ここでは、主な副作用や、注意すべき重大な副作用についてまとめました。

主な副作用

  • 多尿や頻尿
  • 脱水症状
  • 尿路感染症
  • 性器感染症
  • 低血糖 など

SGLT2阻害薬カナグルの主な副作用として、多尿や頻尿、脱水症状が挙げられます。これは尿と一緒に糖を排出するため、利尿作用があることが要因です。また、尿路感染症、性器感染症が起こる可能性もあります

(※1、2、3)

まれに起こる重大な副作用

  • 低血糖
  • 脱水
  • ケトアシドーシス
  • 腎盂腎炎(じんうじんえん)
  • 敗血症
  • 外陰部および会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)

まれに起こる重篤な副作用として、低血糖や脱水、ケトアシドーシスなどが挙げられます。冷や汗や手足の震え、異常な空腹感など、低血糖の症状が表れた場合は、応急処置として砂糖20gなどの糖分を摂取しましょう。

カナグルは尿の排出が増えるため、立ちくらみやめまいなど、脱水症状が表れるおそれもあります。経口補水液などで水分を補給し、安静にしましょう。腎盂腎炎(じんうじんえん)は、尿道の出口から侵入した細菌が尿路をさかのぼり腎盂(腎臓)に達することで起こる病気です。寒気やふるえの症状が出たら疑い、直ちに服用をやめ、医師に相談してください。

敗血症や外陰部および会陰部の壊死性筋膜炎も、細菌の感染によって炎症が起きる病気です。いずれにしても、カナグルを服用していて体調に異変を感じたら、速やかに医師へ相談しましょう。

カナグルの禁忌

カナグルは医薬品のため、自身の病歴や健康状態によっては、医師が処方できない可能性もあります。自分が該当する項目があるか確認しましょう。

服用できない人

  • SGLT2阻害薬カナグルに対し、過敏症の既往歴がある人
  • 低血糖を起こす可能性のある人
  • 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡の人
  • 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある人
  • 尿路感染、性器感染のある人
  • 1型糖尿病患者
  • 高度腎機能障害患者、透析中の末期腎不全患者

上記に該当する人は、カナグルを使用できません。カナグルの成分にアレルギーを起こした経歴のある人や、低血糖を起こす可能性のある人は服用できないとされています。なお、1型糖尿病を患っている人も服用できません。

(※1)

服用に注意が必要な人

  • 尿路の感染症にかかっている人
  • 性器の感染症にかかっている人
  • 栄養状態の悪い人
  • 激しい筋肉運動をしている人
  • 飲酒量が多い人
  • 脱水を起こしやすい人
  • 腎臓に高度の障害がある、または透析中の末期腎不全の人
  • 肝臓に高度の障害がある人
  • 重い心不全の人
  • 脳下垂体機能に異常のある人
  • 副腎機能に異常のある人
  • 妊婦や授乳婦
  • 高齢者や小児

カナグルは副作用として尿路や性器の感染症があるため、それらに感染している人は服用に注意が必要です。また、尿と一緒に糖分を排出するため、栄養状態が悪かったり、激しい運動をしたりしていると、ケトアシドーシスのリスクが高まるおそれがあります。

カナグル処方のために医療機関を受診する際は、自身の病歴や健康状態を正確に伝えましょう。

(※1)

カナグルの正しい飲み方

  • 1日1回1錠を朝食前または朝食後に飲む
  • コップ1杯程度の水またはぬるま湯と一緒に飲む

カナグルは、1日1回1錠を朝食前、または朝食後に飲みましょう。コップ1杯程度の水、またはぬるま湯と一緒に飲んでください。飲み忘れた場合は、1回飛ばして、次の指定された時間に飲みましょう。1回で2錠飲むことはやめてください。

(※1)

カナグルの効果に関するよくある質問

Q.カナグルの効果はいつから表れますか?

A.個人差はありますが、カナグルを服用して3カ月程度で効果を感じられます。

肥満者を対象にした調査によると、カナグルを服用して12週間後の結果が記載されています。このことから、約3カ月服用を続けることで、減量の効果を感じられる可能性が高いと考えられるでしょう。

Q.カナグルで痩せないのはなぜですか?

A. カナグルを服用しても痩せない場合、服用方法や生活習慣が原因の可能性があります。

カナグルを服用しても効果がない場合、誤った服用方法で飲んでいる可能性があります。また、SGLT2阻害薬は、バランスの良い食事と適度な運動が必要です。医師に相談し、効果が出ない原因を確認しましょう。

Q.カナグルの副作用で皮膚の症状はありますか?

A.発症する確率はかなり低いですが、湿疹やかゆみが出る可能性はあります。

0.1〜1%未満の頻度ですが、副作用として皮膚の症状はあります。皮膚に異常を感じた場合は、速やかに医師へ相談してください。

(※1)

Q.カナグルの副作用でカンジダになることはありますか?

A.カナグルの主な副作用として、カンジダ性亀頭炎や外陰部腟カンジダ症が挙げられます。

カナグルの主な副作用で、カンジダになる可能性はあります。異変を感じた場合は、速やかに医師へ相談してください。

Q.カナグルを服用して陰部のかゆみが出ることはありますか?

A.カナグルの副作用の症状として、陰部にかゆみが出る可能性はあります。

カナグルの主な副作用は、性器感染症や尿路感染症です。陰部にかゆみを感じたら、速やかに医師へ相談してください。

(※1)

Q.カナグルを飲み忘れてしまった場合はどうすればよいですか?

A.カナグルを飲み忘れてしまった場合は、1回分飛ばしてください。

カナグルを飲み忘れてしまった際、次の飲む時間に2回分飲むことはやまてください。次の飲む時間になったら、通常どおり1回分を飲みましょう。

(※1)

Q.カナグルは保険適用されますか?

A.ダイエット目的で使用する場合、保険は適用されません。

カナグルは、2型糖尿病治療薬として認可されているため、その他の目的では保険適用外です。

糖質の取り過ぎに悩む男性におすすめ!カナグルによるメディカルダイエット

カナグルは、糖を尿と一緒に排出することで、体重減少につながる医薬品です。そのため。糖質の摂り過ぎで悩んでいる方におすすめといえます。ここでは、カナグルをはじめとするメディカルダイエットについて、イースト駅前クリニックのメディカルダイエット外来の特徴をご紹介します。

イースト駅前クリニックのメディカルダイエット外来の概要

イースト駅前クリニックのメディカルダイエット外来は、肥満専門の外来です。SGLT2阻害薬「カナグル」のほか、メディカルダイエットとして代表的なGLP-1受容体作動薬も取り扱っています。患者さまの安全性に考慮しながら診療し、薬のサポートで自然に食事量を減らしながら、減量を目指せる点が特長です。

イースト駅前クリニックのメディカルダイエット外来の魅力

  • 医師のサポートのもと肥満治療を受けられる
  • 良心的な価格設定で続けやすい
  • 予約なしでも受診ができる
  • オンライン診療も可能

イースト駅前クリニックのメディカルダイエット外来で取り扱う肥満治療薬は、患者さまのダイエット成功を第一に考え、通いやすい価格に設定しております。来院による診察は予約なしで受診でき、待ち時間も少ないです。また、オンライン診療もおこなっているため、気軽にご相談いただけます。

イースト駅前クリニックのメディカルダイエット外来で扱う肥満治療薬

商品名 用法 規格 数量/1カ月分の処方数 処方価格(税込) 3カ月(5%引き)
リベルサス錠 開始容量 3mg 30錠 6,600円 18,800円
維持容量 7mg 15,180円 43,200円
効果不十分 14mg 28,050円 79,900円
ウゴービ皮下注 開始容量 0.25mg SD 4本 19,800円 56,430円
0.5mg SD 39,000円 111,150円
1.0mg SD 74,300円 211,755円
1.7mg SD 99,400円 283,290円
維持容量 2.4mg SD 135,000円 384,750円
マンジャロ皮下注 開始容量 2.5mg(アテオス) 4本 24,400円 69,540円
5mg(アテオス) 49,700円 141,645円
7.5mg(アテオス) 68,200円 194,370円
維持容量 10mg(アテオス) 97,600円 278,160円
効果不十分 12.5mg(アテオス) 122,400円 348,840円
15mg(アテオス) 146,800円 418,380円
カナグル錠 維持容量 100mg 30錠 15,840円 45,100円
防風通聖散料 維持容量 28包 2袋 4,950円 14,850円

※GIP/GLP-1受容体作動薬(マンジャロ)は、イースト駅前クリニック新宿院・小倉院で取り扱っています。

カナグルの効果は糖分の摂りすぎに悩んでいる方におすすめ

カナグルは、尿と一緒に糖分を排出する働きがあります。そのため、糖分の摂りすぎに悩んでいる方には、向いているでしょう。

しかし、医薬品を服用して痩せるメディカルダイエットには、GLP-1受容体作動薬をはじめ、他にも選択肢があります。メディカルダイエットに興味のある方は、イースト駅前クリニックへ気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

  • 東邦大学医学部医学科卒業

  • 戸塚共立第一病院

  • 聖マリアンナ医科大学 皮膚科学教室 任期付助教

  • 町屋皮フ科クリニック 院長

  • 所沢中央病院健診クリニック

  • 企業・社会福祉法人 嘱託医

  • 堀之内ハーモニー皮膚科 院長

  • イースト駅前クリニック秋葉原院 院長就任

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