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AGAは自力で治すことはできる?主な原因とクリニックでの治療内容

最終更新日:

薄毛の原因がAGAの場合、自力で改善するのが難しく医師の処方が必要です。AGA以外で、自力で治せる薄毛にはどのような種類があるのでしょうか。本記事ではAGAの治療法や原因、自力で治せる薄毛について解説します。

目次※知りたい情報をクリック

AGAを自力で治すことはできる?

  • そもそもAGAは完治するものではない
  • AGA治療薬は医師の診断が必要

AGAは、生活習慣からくる薄毛とは違い自力で治せません。AGAの発症には、遺伝や男性ホルモンによる作用が関係しています。

そもそもAGAは完治するものではない

AGAは基本的に完治しません。クリニックでの治療は脱毛の抑制に効果的ですが、完治を目指すものではないため治療を継続する必要があります。
例えば、風邪薬や解熱剤に症状の根本を治療する作用がないように、AGAの治療薬も服用を中断すれば薄毛が再発する恐れがあります。自分が納得できるまで向き合い続けなければならないのがAGAの治療です。
また、AGAは進行性の症状であるため、早い段階で治療を始めなければ毛髪量はどんどん減っていきます。AGAの兆候や可能性がある場合、早い段階でAGA治療ができるクリニックに相談することをおすすめします。

AGA治療薬は医師の診断が必要

AGA治療薬は、医師による診断によって処方されます。AGAの引き金となる5αリダクターゼの抑制に効果的なプロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)は、医師の処方が必要な医療用医薬品に分類されます。
また、プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)と同じ有効成分を含む薬がネット通販で手に入るケースもありますが、品質面や安全面の観点でリスクがあるため購入は避けましょう。
AGA治療薬にはさまざまなものがありますが、脱毛の改善を着実に目指すのであれば必ず医師による処方を受けましょう。

AGAの原因とは

  • ジヒドロテストステロン(DHT)
  • 遺伝

AGAの要因には、男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」の影響や遺伝があります。これらの要因は、毛母細胞の分裂・分化を抑制する脱毛因子「TGF-β」の増殖を促します。それぞれの要因を具体的に見ていきましょう。

DHT(ジヒドロテストステロン)

DHT(ジヒドロテストステロン)は、男性ホルモンの一種です。DHT(ジヒドロテストステロン)は、毛乳頭で男性ホルモン受容体と結合して、AGAの直接的な原因となる脱毛因子を生成します。
脱毛因子は、増殖によって髪の成長期を大幅に短縮し、ヘアサイクルを大きく乱します。ヘアサイクルが乱れた頭皮では髪が太く長く育つ前に抜け落ちてしまうため、毛髪のミニチュア化が進みます。
また、DHT(ジヒドロテストステロン)は主要な男性ホルモン「テストステロン」と酸化酵素「5αリダクターゼ」の結合により生じます。そのため、AGAの発症率は男性ホルモン受容体の感受性や5αリダクターゼの活性度に左右されます。AGAの進行を遅らせるには、毛乳頭内のDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制する治療が重要です。

(※1)

遺伝

AGAは遺伝によっても発症の可能性が変わります。AGAの発症を左右する男性ホルモン受容体の感受性は、母方の家系から遺伝します。男性ホルモン受容体の情報を持つ遺伝子は、母親から受け継ぐ性染色体「X」にあります。また、5αリダクターゼの活性度は、父親と母親の双方にある常染色体の遺伝子「17q21」・「20p11」によって引き継がれます。
その他「Sox21」という遺伝子の欠損も薄毛の原因となる可能性が示唆されます。Sox21は髪の主成分であるタンパク質「ケラチン」の発現に関連しており、臨床研究ではSox21の欠損があるマウスに異常脱毛が認められました。
AGAはさまざまな遺伝子が関係して起こる脱毛症です。遺伝子の活性が強ければ強いほど、AGAの発症率は高くなります。

(※2、3、4)

AGA以外の薄毛なら自力で治せる場合もある

脱毛症にはさまざまな種類があり、中には自力で改善を目指せる場合もあります。例えば、皮膚疾患からくる脱毛症は、ヘアケアの見直しで改善できる可能性があります。また、薬剤性脱毛症は病気の完治による服薬の中断ができれば、元の頭髪に戻ります。
自分で治せる脱毛症と治せない脱毛症の種類や特徴を紹介します。

  • 肌に合わないヘアケア製品の使用
  • 薬剤による影響
  • ストレスの蓄積
  • 甲状腺の病気
  • ビタミンA過剰症
  • ダイエットや栄養バランスの偏り

上記が原因の脱毛は本来の原因を特定し、適切な対処を取ることが大切です。
例えば、原因が生活習慣にある場合、髪に必要な栄養を積極的に摂り、良質な睡眠を心がけたりすることで、薄毛を改善できる可能性があります。また、甲状腺機能低下症やバセドウ病などで甲状腺ホルモンに乱れが生じ脱毛が起きているのなら、病気の根本治療が必要です。
脱毛を治す方法は原因によって大きく異なります。薄毛の原因を特定しづらい場合は、クリニックに相談しましょう。

(※5、6、7)

自分で治せない可能性が高い薄毛

  • AGA
  • FAGA・FPHL
  • 円形脱毛症

上記の脱毛症は、自力で治すのが困難です。
遺伝的要因があるAGAやホルモンバランスの乱れで女性に起こるFAGA・FPHLは根本的な治療が難しい脱毛症です。また円形脱毛症も自己免疫疾患やストレス、遺伝によって生じ、自然治癒が困難とされています。
これらの脱毛症の進行を抑えるにはクリニックでの治療が有効です。AGAやFAGA、FPHLは投薬を中心に治療が進められる傾向にあります。一方、円形脱毛症の治療は症状の進行度合いに応じて内服薬や外用薬、注射療法などを使い分けます。
自力で治すのが困難な脱毛症は放置しておくと重度の薄毛につながるリスクがあるため、できる限り早めの受診をおすすめします。

(※8)

AGA以外の薄毛を自力で治すためのポイント

  • ヘアケアを見直す
  • 生活習慣を整える
  • ストレスを発散する

生活習慣や皮膚の炎症などからくる薄毛を改善するには、上記のような対策が必要です。
それぞれのポイントを具体的に見ていきましょう。

ヘアケアを見直す

頭皮への負担を減らすうえで、下記のような誤ったヘアケアは見直しが必要です。

  • 洗髪のしすぎ
  • 刺激の強いシャンプーの使用
  • 洗い残しが多い
  • 熱すぎるお湯での洗髪
  • ドライヤーの至近距離での使用

上記のヘアケアは頭皮の乾燥や炎症を招き、薄毛を引き起こします。頭皮環境を整え薄毛を予防するには、下記のポイントを心がけましょう。

  • 頭皮を指の腹で優しく洗う
  • アミノ酸系やベタイン系などの低刺激なシャンプーを使う
  • 洗いよりもすすぎを念入りに行う
  • シャワーの温度を38度程度にする
  • ドライヤーは20cm程度頭皮から離して当てる

また、頭皮や髪を紫外線から保護して整髪料を使わない日を作るなどの試みも、薄毛の予防に効果的です。頭皮へのダメージが減れば、健康な髪が育ちやすくなるでしょう。

生活習慣を整える

薄毛の改善には、栄養バランスのよい食生活を続けることが大切です。毛母細胞が、髪の毛を作るために分裂を繰り返すには、血液によって運ばれる栄養や酸素が必要です。
例えば、鉄分は酸素が血液によって運ばれるのを手助けする重要な栄養素です。また、亜鉛やビタミン類は髪や頭皮の主成分であるタンパク質の合成過程で重要な働きを担います。頭皮と髪に必要な栄養を食事で補うには、糖質単品よりも主菜と副菜をしっかり摂れるメニューがおすすめです。
その他、薄毛の改善には食生活以外にも下記に挙げる生活習慣が役立ちます。

  • 良質な睡眠を確保する
  • 定期的に運動する
  • 禁煙する
  • 飲酒を適度に止める
  • 食事や就寝の時間を規則正しくする

忙しい日々を送る方にとって、食事や生活習慣の見直しは大変に思えるかもしれません。無理はせず、できることから生活に取り入れてみることが大切です。

ストレスを発散する

ストレスは、自律神経やホルモンのバランスを乱し、抜け毛を増やすリスクがあります。特に、強いストレスがあると血管が収縮し、頭皮への血流が低下してしまいます。ストレスを溜め込まないためには、下記のような発散方法がおすすめです。

  • 十分な睡眠をとる
  • 適度に運動する
  • 趣味に没頭する
  • リラックスタイムを設ける

歩行や軽いジョギング、サイクリングなどのリズム運動は、自律神経の調整に働くセロトニンというホルモンを活性化させます。また良質な睡眠は自律神経を整えたり血流を改善したりするうえで重要です。自分に合ったストレス発散法が見つかれば、薄毛を改善しやすくなるでしょう。

(※9)

AGAかどうかを見極めるためには

薄毛や抜け毛の増加が気になる場合、下記のセルフチェックをしてみましょう。

  • 産毛のような細く短い髪が多くなった。
  • 以前に比べて抜け毛が増えた。
  • 家族または親族に薄毛の人がいる。
  • 額の生え際が後退してきたと感じる。
  • 頭頂部の地肌が透けて見えるようになってきた。
  • 同世代より髪が薄いと感じる。
  • 頭皮が脂っぽくベタベタしている。
  • 脂肪分の多い食事が多い。
  • タバコを吸う。

上記の項目に5つ以上該当する場合、クリニックの受診をおすすめします。また、4つ以下であっても将来薄毛になる可能性はあるため、ご自身の体調や生活環境と向き合うことが大切です。
ただし、上記はあくまでセルフチェックのため、不安や疑問があればクリニックに相談してみるとよいでしょう。

病院・クリニックで受けられるAGA治療について

  • プロペシア(フィナステリド)、ザガーロ(デュタステリド)
  • ミノキシジル外用薬
  • ミノキシジルタブレット

病院やクリニックでは、上記のAGA治療薬の処方が受けられます。
それぞれの薬を具体的に解説します。

プロペシア(フィナステリド)・ザガーロ(デュタステリド)

プロペシアとザガーロは、AGA治療の代表的な内服薬です。両者の特徴を下記にまとめます。

プロペシア(フィナステリド) ザガーロ(デュタステリド)
有効成分 フィナステリド デュタステリド
作用
  • 前頭部や頭頂部に作用
  • ザガーロより効果が弱い
  • 広範囲に作用
  • プロペシアより効果が強い
効果 脱毛の進行を遅らせる 脱毛の防止
厚生労働省の認可 2005年 2015年

プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)は、5αリダクターゼの抑制によりDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑えるAGA治療薬です。両者は、元々前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、使用者に薄毛の改善が認められAGA治療薬として再開発された経緯があります。
プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)は作用や効果が異なるため、体質や薄毛の進行状況に見合った服用が大切です。医師の指示を守り、適切な用法・用量で服用しましょう。

(※10、11)

ミノキシジル外用薬

ミノキシジルは、元々血圧降下剤として開発された成分で、血管の拡張による血流の改善で発毛を促す成分です。日本では、1999年に主にAGA治療のための発毛剤として販売が始まり、2005年には女性用の外用薬も誕生しました。
ミノキシジル外用薬は、薄毛のあるところに直接塗ることで頭皮の毛細血管に作用し、局所的に発毛を促せるものです。ミノキシジル5%配合の外用薬を用いたAGA治療は、日本皮膚科学会のガイドラインにて最も推奨レベルの高い「Aランク」とされています。このランクは、先述したプロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)と同じ位置付けであり、ミノキシジル外用薬が効果面と安全面に優れていることを示すものです。
発毛を積極的に促すミノキシジル外用薬は、プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)などの脱毛防止薬との併用が推奨されています。

(※12)

ミノキシジルタブレット(内服薬)

ミノキシジルタブレットは、ミノキシジルの内服薬であり、外用薬よりも強い効果のある発毛剤として広く認知されています。ミノキシジルタブレットの効果が外用薬よりも高い理由は、外用薬が作用する毛細血管よりもさらに太い血管を拡張させ、血流を大幅に良くする作用があるからです。
ミノキシジルタブレットは、厚生労働省の認可を得ていないものの、その確かな発毛効果から多くのクリニックで医療法に基づいた処方が行われています。ただし、ミノキシジルタブレットは効果が強い分、副作用が現れる確率も高めです。安全に薄毛の改善を目指すには、医師からの注意をよく聞き適切な用法・用量を守りましょう。

(※13)

薄毛の原因がAGAならクリニックでの治療が必要

AGAは、自力で治すのが困難な脱毛症です。薄毛が気になり、AGAの可能性を感じる場合、まずはクリニックに相談してみることをおすすめします。

イースト駅前クリニックは、患者様一人ひとりと向き合い、AGAを含む脱毛症の治療を提供するクリニックです。脱毛の進行度や頭皮の状況を丁寧に問診し、一人ひとりに合う治療を提案させていただきます。薄毛や抜け毛が気になる方は、ぜひお近くのイースト駅前クリニックにお気軽にご相談ください。

参考サイト

※1)男性型脱毛症治療薬の研究動向
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/133/2/133_2_73/_pdf
※2)男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
※3)薄毛・脱毛の原因遺伝子の発見
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/48/1/48_1_4/_pdf/-char/ja
※4)髪の毛の生物学
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/36/7/36_7_436/_pdf/-char/ja
※5) 徳島県医師会、女性のびまん性脱毛症
https://www.tokushima.med.or.jp/kenmin/doctorcolumn/hc/393-661
※6) 慶應義塾大学病院医療・健康情報サイト、甲状腺機能低下症
https://www.japa.org/mental_health/stress/body.html
※8日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AA_GL2017.pdf
※9) 日本成人病予防協会、ストレスについて
https://www.japa.org/mental_health/stress/body.html
※10)プロペシア添付文書
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/249900XF1021_3_01/
※11)ザガーロ、添付文書
https://www.info.pmda.go.jp/go/pdf/340278_249900AM1023_1_06
※12)ミノキシジルの発毛作用について
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/119/3/119_3_167/_pdf
※13)大正製薬、「ミノキシジルとは」
https://brand.taisho.co.jp/contents/riup/detail_201.html

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プロペシア
(フィナステリド)

1mg 7,400円(税抜)/28錠

プロペシアは世界初のAGA内服治療薬です。プロペシアはAGA治療で強く推奨されています。

プロペシア1mg

7,400円(税抜)/28錠

プロペシアジェネリック
(フィナステリドジェネリック)

1mg 3,400円(税抜)/28錠

プロペシアジェネリック(フィナステリド錠)は、2015年に国内で製造販売が開始されたプロペシアジェネリックです。

プロペシアジェネリック1mg

3,400円(税抜)/28錠

ザガーロ
(デュタステリド)

0.5mg 9,500円(税抜)/30錠

ザガーロは、発毛効果が証明され現在ではAGA治療でも処方されています。

ザガーロ0.5mg

9,500円(税抜)/30錠

ザガーロジェネリック
(デュタステリドジェネリック)

0.5mg 6,300円(税抜)/30錠

ザガーロジェネリック(デュタステリド錠)は、2020年に国内で製造開始されました。

ザガーロジェネリック0.5mg

6,300円(税抜)/30錠

ミノキシジル

5% 60mg 5,000円(税抜)

頭皮の血行促進効果により、確かな発毛を実感することができるAGA治療薬です。

ミノキシジル5% 60mg

5,500円〜5,780円

アロビックス

※クリニックにより、処方価格が変わります。

アロビックス液とは、塗布タイプの脱毛治療薬です。患部に直接塗布することで、毛根の血行をよくして抜け毛を抑制し、発毛を促す効果があるためプロペシアとの併用が効果的といわれています。

アロビックス

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AGAについてのよくあるお問合せ

プロペシアの主な副作用はなんですか?

国内で実施された臨床試験(1年)において、4.0%(276例中11例)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められております。主な症状はリビドー減退1.1%(3例)、勃起機能不全0.7%(2例)等でした。まれに食欲不振、全身倦怠感(肝機能障害)の症状があらわれる可能性があります。このような場合には、ご使用をおやめください。

プロペシアについて

プロペシアの作用機序について教えてください。

テストステロンからDHT(ジヒドロテストステロン:抜け毛の原因物質)へ変換する酵素(5α-還元酵素II型)を阻害し、AGAの進行抑制・改善効果を発揮します。

服用中に献血をしても問題ないですか?

服用中の方は献血をすることができません。献血をしたい場合は、プロペシアは1ヵ月以上、ザガーロは6ヵ月以上服用を中止することが必要です。

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