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【種類一覧】やせ薬とは?期待できる効果は?副作用やダイエットに使うときの注意点を解説

最終更新日:

やせ薬とは、どのような薬で、どのような効果が期待できるか気になる方も多いでしょう。やせ薬は、ダイエットが続かない、うまくいかないと悩んでいる人をサポートしてくれます。このコラムでは、やせ薬の種類や、種類別の効果、副作用などを解説します。やせ薬に関するよくある質問も紹介しているので、ぜひご参考にしてください。

目次※知りたい情報をクリック

やせ薬とは?主な種類について

やせ薬とは、やせる効果が見込める医薬品で、日本では医師による処方箋が必要です。食欲抑制や脂肪吸収の抑制などによって、体重減少が期待できるとされています。

やせ薬の種類によっては、ダイエット目的ではなく、糖尿病など他の疾患の治療薬として承認されているものがあり、海外では肥満症の適応として承認されている薬もあります。

一般的に日本の医療機関で取り扱っているやせ薬の種類は、下記の4つです。

やせ薬とダイエットサプリの違いは?

やせ薬 ダイエットサプリ
食欲抑制や脂肪の吸収の抑制などが
期待できる医薬品
特定の成分を凝縮して配合した
錠剤やカプセル形状の栄養補助食品

やせ薬は、医療機関で処方される医薬品であり、種類によって働きは異なるものの、主に食欲抑制や脂肪吸収の抑制などによって体重を減らすことが期待できます。一方、ダイエットサプリは、医薬品ではなく特定の成分を凝縮して配合した栄養補助食品です。

サプリの中には、国によって健康面での効果を期待できると承認された「特定保健用食品」「栄養機能食品」なども含まれています。ダイエットサプリは、あくまでも栄養を補助する目的で使用するものなので、体の機能や構造に影響する表示を記載することは原則的に禁止されています

(※1)

【やせ薬】GLP-1受容体作動薬の特徴・副作用・注意点

GLP-1受容体作動薬とは、体外から血糖値を下げる役割を持つGLP -1を補う薬です。

GLP-1受容体作動薬とは、血糖値を下げる「インスリン」の分泌をサポートする役割がある医薬品で、厚生労働省が2型糖尿病治療薬として承認しています。日本では、ダイエット治療薬としての承認はされていない一方で、一部の海外では肥満治療薬としてその効果が承認され、安全なダイエット法の1つとして取り入れられているのも事実です。

人間の体内にある「GLP-1」は、満腹時にインスリンの分泌を促して血糖値を下げてくれるホルモンです。GLP-1受容体作動薬を服用すると、食後の血糖上昇を抑制し、食欲が抑制されやすくなるため、体重増加がしづらくなります。

内服薬と自己注射薬の大きく2種類がありますが、やせ薬として多く使われるのは内服薬です。

(※2、3、4、5)

GLP-1受容体作動薬に期待できる効果

  • 血糖値が上昇した際にインスリンの分泌を促す
  • インスリンの分泌によって血糖値を下げる
  • 食欲を抑制して体重を減少させる
  • 早い段階で満腹感を得やすい

GLP-1受容体作動薬は、食事をして血糖値が上がったときに、インスリンの分泌を促す働きを持ち、その結果として血糖値を下げる作用があります。特に、2型糖尿病患者の場合は、インスリンを分泌する機能が低下しているため、GLP-1受容体作動薬が治療に用いられることが多いです。

やせ薬としては、早い段階で満腹感が得られるため、食欲抑制を期待できます。自然と食事量が減るので、無理のないダイエットが見込めるでしょう。

(※2、3、4、5)

GLP-1受容体作動薬の副作用・注意点

GLP-1受容体作動薬を服用するにあって、注意すべき副作用と禁忌について解説します。

GLP-1受容体作動薬で注意すべき主な副作用

  • 低血糖
  • 下痢や吐き気などの胃腸症状 ほか

GLP-1受容体作動薬にはいくつか種類があり、あらわれる副作用も若干異なります。特に、下痢や嘔吐、吐き気といった胃腸機能に関連する副作用があります。多くの場合、副作用は使い始めに起き、しばらくすると落ち着きますが、症状が強かったり、長く続いたりする場合は医師に相談しましょう

また、インスリンの分泌を促して血糖値を下げる役割により、低血糖状態を招く可能性もあります。糖尿病の治療に使われるインスリン製剤やSU剤には、同じようにインスリンの分泌を促し、血糖値を下げる働きがあるため、これらの製剤とは併用しないよう注意が必要です。

(※2、4、6、7️)

GLP-1受容体作動薬の服用に注意が必要な人

腎臓や胃腸機能に障害がある人インスリン製剤などを使用している人、膵炎の既往歴がある人、胃の摘出手術を経験した人は使用できないので注意しましょう。

(※2、5、6、7)

【やせ薬】SGLT2阻害薬の特徴・副作用・注意点

SGLT2阻害薬とは、余分なブドウ糖を尿と一緒に排出して、
血糖値を下げる役割を担う薬です。

SGLT2阻害薬は、厚生労働省に糖尿病治療薬として認められている医薬品のひとつです。タンパク質「SGLT2」の働きを阻害して、体の中の過剰なブドウ糖を尿に含ませて排出することで、血糖値を下げる働きがあります。

尿に糖を出すことで血液中に再吸収されないため、血糖値の改善だけでなく、体重減少効果も期待できる薬です。また、必要以上の糖は逃がさないため、服用による低血糖が起きにくいのも特徴。SGLT2阻害薬には、種類が複数あります。

(※8、9、10)

SGLT2阻害薬に期待できる効果

  • 尿と一緒に余分な糖を排出して血糖値を下げる
  • 心臓や腎臓にもよい効果が期待できる

SGLT2阻害薬は、体内の余分な糖だけを尿と一緒に排出してくれるため、体を維持するのに必要な糖を残しながら、血糖値を下げてくれます。GLP-1受容体作動薬と異なり、インスリン分泌には関係なく、腎臓機能への負担も少ないです

SGLT2阻害薬のみを使用しても低血糖に陥りにくく、やせ薬としても注目されています。

(※8、9、10、14、15)

SGLT2阻害薬の副作用・注意点

SGLT2阻害薬を服用するにあたり、注意すべき副作用と禁忌について解説します。

SGLT2阻害薬で注意すべき主な副作用

  • 脱水症状
  • 尿路・性器の感染症
  • 低血糖
  • ケトアシドーシス

SGLT2阻害薬の副作用は、薬の種類によって若干異なるものの、一般的には上記のような症状があらわれやすいです。

SGLT2阻害薬の服用によって尿量が増え脱水症状を招きやすいため、意識的な水分補給が大切です。脱水症状によって血液循環が悪くなることで、腎臓などの臓器に負担がかかるため、腎臓機能が低下している人や高齢者には不向きです

また、尿に糖が増えるので雑菌が繁殖しやすくなり、尿路や性器の感染症を招く可能性もあるため、膀胱炎の既往歴がある人は要注意です。

インスリン製剤を使用している1型糖尿病の患者の場合、併用によって低血糖を起こす可能性もあります。服用の際には、医師に相談しましょう。

(※6、7、8)

SGLT2阻害薬の服用に注意が必要な人

服用・併用に注意が必要な人
・インスリン製剤を服用中の人
・体調が悪いシックデイの人
・75歳以上の高齢の人
・心臓・腎臓・肝臓等に障害がある人

1型糖尿病の患者のうち、インスリン製剤を使用中の人は、低血糖を招く恐れがあるため要注意。インスリン分泌不全の場合、急激な高血糖をきたす「ケトアシドーシス」への注意も必要です。あわせて、体調がすぐれないシックデイのときも服用を控えた方がよいでしょう。

服用前には必ず医師に相談をし、無理のない服用を心がけましょう。

(※6、7、8)

【やせ薬】防風通聖散の特徴・副作用・注意点

防風通聖散は、便秘傾向があり、腹部に皮下脂肪が多い方の肥満症や、
肥満に伴う便秘などに効果が期待できます。

防風通聖散とは、「防風(ボウフウ)」「大黄(ダイオウ)」「芒硝(ボウショウ)」など、合計18種類の生薬でつくられている医療用漢方です。代謝を促して体内の過剰な水分を排出したり、排便を促したりする働きがあるため、肥満症で便秘気味な人によく用いられます。

腹部の皮下脂肪を減らすほか、内臓脂肪までを燃焼させ、肥満を改善しやすい体質をつくるのにも用いられています。防風通聖散は、漢方の世界でいう「実証」体質の人におすすめです。

【実証とは】次のような特徴を持つ人

  • 体力や抵抗力がある
  • 筋肉質
  • 肌ツヤがよい
  • お腹周りに皮下脂肪が多い
  • 便秘しやすい
  • 声が大きい
  • 暑がり

(※16、17、18、19)

防風通聖散に期待できる効果

  • 利尿や便通を促す
  • 肥満症による腹部の皮下脂肪を分解・燃焼しやすくする
  • 発汗を促す

18種類の生薬の働きにより、お腹周りについた皮下脂肪を分解・燃焼しやすい状態にする効果が期待できます。配合されている「大黄」や「芒硝」には、便を出しやすくする働きもあり、便通を促す効果も期待できるでしょう。

また、血行の促進高血圧にも効果が期待できるため、これらに悩む方にもおすすめです。

(※16、17、18、19)

防風通聖散の副作用・服用に注意が必要な人

防風通聖散の服用にあたって、注意すべき副作用と禁忌について解説します。

防風通聖散で注意すべき主な副作用

主な副作用
・皮膚症状(発疹、かゆみなど)
・胃腸症状(吐き気、嘔吐など)
・消化器症状(腹痛、下痢など)
・精神神経系少々(めまい)
・その他(動悸、むくみ、発汗など)

主な副作用として、発疹やかゆみ、発熱、息苦しさなどの症状があらわれるケースがあります。様子の変化に注意して服用しましょう。

(※17)

防風通聖散を服用できない人・注意が必要な人

服用してはいけない人 服用に注意が必要な人
・他の下剤(瀉下薬)を服用中の人
・妊娠・授乳中の人
・生後3カ月未満の乳児
・医師の治療を受けている人
・虚弱体質の人
・胃腸が虚弱で下痢をしやすい人
・汗を多くかきやすい人
・高齢の人
・むくみや排尿困難がある人
・高血圧・心臓病・腎臓病・甲状腺機能障害を持つ人

防風通聖散以外の便秘薬などを飲んでいる人や、妊娠・授乳中の人などは使用できません。また、防風通聖散は、実証体質の人に向く医療用漢方なので、体力がない虚証体質の人には不向きです。虚証体質の人が服用を続けても、変化を感じにくいため、服用の際には体質に合うかどうか医師に相談しましょう。

防風通聖散は、排便を促す効果があるため、もともと胃腸が弱い人下痢をしやすい人は服用を控えた方がよいでしょう。さらに、循環器や腎臓、排尿機能などに障害がある人なども注意が必要です。

(※17、20)

【やせ薬】食欲抑制剤の特徴・副作用・注意点

食欲抑制剤とは、脳に働きかけて食欲を抑える効果が期待できる医薬品です。

食欲抑制剤とは、食欲を抑制する働きを持つ医薬品です。厚生労働省が「食欲調整剤」として承認している薬剤が「マジンドール」で、ダイエットをサポートする効果が期待できます。

体重を減少させるためには、摂取カロリーが消費カロリーを下回る必要があります。食欲抑制剤を服用すると、食欲を抑え体重を減少させやすくなるでしょう。BMI 25~35 kg/m2の肥満症患者への処方は、保険が適用されます

食欲抑制剤に期待できる効果

  • 食欲を抑える
  • 満腹感が早期に働きやすくなる

食欲抑制剤を服用すると、脳の食欲中枢を司る視床下部という部位に作用し、神経伝達物質を送る装置の働きを阻害します。結果、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の量が増えて、満腹中枢が早く働き始め、食欲が抑制される仕組みです。

これにより、早い段階で満腹感を得られるため、暴飲暴食が抑制され、過剰なカロリーを摂取しにくくなるため、体重減少につながりやすいでしょう。

(※21、22)

食欲抑制剤の副作用・注意点

食欲抑制剤の服用にあたって、注意すべき副作用と禁忌について解説します。

食欲抑制剤で注意すべき主な副作用

  • 依存症
  • 肺高血圧症
  • 発疹などアレルギー
  • 精神神経系、消化器、循環器等の諸症状

食欲抑制剤は、依存性のある成分を含むこともあり、副作用として依存性があらわれる可能性があります。服用を続けると依存性があらわれ、服用量が増えてしまう危険性があるため、使用できる期間の限度は3カ月とされています。

服用して1カ月以内に何も変化が感じられない場合は、無理に続けずに使用を中止し、医師に相談しながら、適切に服用しましょう。

その他にも、精神神経系、消化器、循環器等の症状があらわれることもあります。

(※21、22)

食欲抑制剤の禁忌・服用に注意が必要な人

禁忌 服用に注意が必要な人
・閉塞隅角緑内障の人
・重度の心障害・膵障害・腎臓・肝臓障害がある人
・重度の高血圧症の人
・脳血管障害がある人
・統合失調症などがある人
・薬物やアルコールの乱用歴がある人
・MAO阻害剤投与中や直近で投与した人
・妊婦、小児
・糖尿病患者
・精神病やてんかんの既往歴がある人
・授乳中の人
・高齢者

含有する成分にアレルギーを持つ人はもちろん、心障害、膵障害、重度の高血圧症を持つ人などは使用不可です。また、MAO阻害剤のほか、インスリン製剤やアルコールなどとの併用もできないので注意しましょう。

あわせて、脳血管障害や統合失調症のある人も使用できないので、別の薬を検討しましょう。

(※21、22)

やせ薬はどのような人におすすめ?

  • 激しい運動が苦手な人
  • 食事制限がなかなか続かない人

やせ薬には、食欲抑制などの働きがあるため、上記のようにダイエットに悩む人におすすめです。ただ、やせ薬を飲むだけでは、十分なダイエット効果は得られません

あくまでやせ薬はサポートの役割のため、薬に頼りすぎず、あわせて適度な運動やバランスのいい食事も取り入れましょう。

やせ薬の注意点

やせ薬には、知っておきたい注意点があります。服用前に知識を得ておき、医師と相談しながら正しく服用しましょう。

やせ薬の服用とともに運動や食事習慣を改善する必要がある

やせ薬を飲むだけで簡単にダイエットできるわけではありません。より健康的な体を目指すために、適度な運動やバランスの取れた食事をとることも大切です。やせ薬を飲んだから大丈夫、と考えるのではなく、やせ薬の使用とあわせて、これまでの生活習慣を見直すようにしましょう

(※16)

糖尿病治療薬をダイエット目的で使うと保険適用外になる

GLP-1受容体作動薬やSGLT2阻害薬は、本来は糖尿病治療を目的とした薬です。そのため、ダイエットに使うのは適応外。たとえ、医療機関で処方してもらっても、保険は適用されず全額自己負担する必要があります

ただし、食欲抑制剤に関しては、BMI が35以上の肥満症患者への処方は保険が適用されます。保険が適用されるかどうか、適用されない場合はどの程度の費用がかかるか、医師の説明をよく聞き、自分に合った薬を処方してもらいましょう。

(※21)

通販や海外製のやせ薬の中には健康被害をもたらすものもある

やせ薬の中には、通販個人輸入で購入できるものなどもあります。しかし、これらのやせ薬は医療機関で扱っている薬とは異なり、健康に影響を及ぼすものもみられるため注意が必要です。特に、個人輸入のやせ薬を通販や海外で購入するのはとても危険です。自己判断で購入せず、必ず医療機関を受診し、医師の判断のもと処方してもらいましょう。

(※23)

医師の対応が十分ではない医療機関もある

医療機関の中には、やせ薬の処方に関して医師の対応が適切でないところもあります。たとえばオンライン診療後、投薬に関して何も医師のサポートがないなど、やせ薬を受け取ったもののどうしてよいか迷ってしまうこともあるでしょう。

やせ薬を使用したい場合には、医師によるサポートが適切で、信頼できる医療機関を選ぶことがなによりも重要です

(※24)

3つのやせ薬を取り扱い!イースト駅前クリニックのメディカルダイエット外来

イースト駅前クリニックは、メディカルダイエット外来を開設しています。主に内服薬を用いた肥満症の治療が専門です。サポート内容や取り扱っている肥満治療薬についてご紹介します。

イースト駅前クリニックのメディカルダイエットの魅力

  • 医師のサポートのもと肥満治療を受けられる
  • 良心的な価格設定で続けやすい
  • 予約なしでも受診ができる
  • オンライン診療も可能

イースト駅前クリニックでは、医師による診察・薬の処方を行い、適切に肥満治療を実施するので安心してダイエットに挑めます。また、薬の価格設定が良心的で無理なく続けやすいことも魅力の1つです。

イースト駅前クリニック メディカルダイエット外来では、GLP-1受容体作動薬・SGLT2阻害薬・防風通聖散の3種類の内服薬を取り扱っています。医師が一人ひとりにあった診断をし、患者様にぴったりな治療プランを提供いたします。

【イースト駅前クリニックで扱う肥満治療薬】

薬の種類(約1カ月分) 投与方法 価格(税込)
GLP-1受容体作動薬 リベルサス 3mg 30錠 内服(毎日) 6,600円
リベルサス 7mg 30錠 15,180円
リベルサス 14mg 30錠 28,050円
SGLT2阻害薬 30錠 内服(毎日) 15,840円
医療用漢方(防風通聖散) 防風通聖散 3.75g 56包 内服(毎日) 4,950円

体質や既往症により処方できない場合も

やせ薬は、体質や体調、服薬の状況によって処方できない場合もあります。特に以下のような人は要注意です。

【こんな人は注意!】

  • 痩せ体質の人
  • 糖尿病の治療を受けている人
  • 重度の胃腸障害や膵炎の既往歴がある人

上記に当てはまる場合、やせ薬を服用することで副作用があらわれる可能性があります。患者様の体調や既往歴などを医師が適切に診察・判断したうえで、処方の可否を決定します。上記に当てはまる場合も、まずはお気軽にご相談ください。

やせ薬に関するQ&A

やせ薬に関して、よくある質問をまとめました。やせ薬について理解し、正しく服用しましょう。

Q.国が承認しているやせ薬はある?

A.食欲抑制剤の「マジンドール」があります。

国内で唯一肥満症の適応がある薬は、食欲抑制剤の「マジンドール」のみです。BMI 35 以上の肥満症患者への処方は、保険も適用されます。上記以外にも「やせ薬」とされている薬はありますが、肥満症の適応ではなく、保険適用外になります。

(※21)

Q.やせ薬を飲むのは危険って本当?

A.医師の診断のもと、適切な薬を処方してもらいましょう 。

適切に医療機関で処方されていないやせ薬を使うのは、健康被害の可能性があります。特に、海外製の個人輸入品や通販で購入したものなどは、重篤な副作用を引き起こす可能性もあるため、服用するのは危険です。やせ薬を使用したい場合は、医療機関を受診し医師の診断のもとで処方してもらいましょう。

(※23、24)

Q.やせ薬を使うのに年齢制限はある?

A.小児に分類される年齢の人の服用は不可です。

どのやせ薬も、小児の使用は不可です。身体が成熟していない子どもがやせ薬を使うのは、健康な成長に影響を与えかねません。小児以上の年齢で使用したい場合は、必ず医師に相談をして、使用可能かどうかを診断してもらい、体に合うやせ薬を処方してもらいましょう。

(※22)

Q.妊娠・授乳中でもやせ薬を使っていい?

A.身体に影響が出る可能性があるため、使用は控えましょう。

どのやせ薬も、妊娠やその可能性がある人、授乳中の人は使用を控えましょう。特に、食欲抑制剤の使用は禁忌とされています。健康そのものに影響を与える可能性もあるため、医師に診断してもらい、適切な判断をもらいましょう。

(※22)

Q.やせ薬で変化を感じるまでの期間はどれくらい?

A.薬の種類や体質によって、期間は異なります。

どの程度で変化を感じるかは、薬の種類や体質によって異なります。まずは、医師に相談してみましょう。特に、「防風通聖散」は体質に合わないと変化を感じにくいでしょう

また、「食欲抑制剤」は1カ月服用を続けても変化を感じない場合、使用を中止する必要があります

(※17、22)

やせ薬は、信頼できる専門外来で処方してもらいましょう

やせ薬について紹介しました。ダイエットをしていて、なかなかうまくいかない人や、続かない人にとって、やせ薬は魅力的に感じるでしょう。やせ薬と呼ばれる薬は、他の疾患の治療薬や医療用漢方です。医薬品の場合、副作用のリスクもあるため、それぞれの特徴や効果などを理解したうえで服用しましょう。

また、医療機関で受診し、自分に合う薬を処方してもらうことがなにより重要です。処方後も、きちんとサポートの受けられる専門外来を選ぶと安心でしょう。

イースト駅前クリニックのメディカルダイエット外来は、専門の医師の診断のもとで一人ひとりに合った治療プランをご提案しています。食事面からのサポートもしているため、ぜひお気軽にご相談ください。

参考URL

※1)厚生労働省「1)健康食品やサプリメントの名称について」
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/pamph_healthfood_d.pdf

※2)厚生労働省「新規作用機序の糖尿病治療薬(DPP-4阻害剤及びGLP-1受容体作動薬)の安全対策について」
https://www.mhlw.go.jp/www1/kinkyu/iyaku_j/iyaku_j/anzenseijyouhou/275-1.pdf

※3)公益財団法人 東京都医学総合研究所「糖尿病合併症|身近な医学研究情報」
https://www.igakuken.or.jp/medical/medical03/03-1.html

※4)北海道大学学術成果コレクション HUSCAP
「(2) GLP-1受容体作動薬 (III. 糖尿病治療薬に関する最近の話題 3. インクレチン関連薬)」
https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/78867

※5)独立行政法人 農畜産業振興機構「糖尿病ってどんな病気?」
https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000434.html

※6)独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「セマグルチド(遺伝子組換え) リベルサス錠 患者向医薬品ガイド」
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/2499014

※7)独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「エキセナチド バイエッタ皮下注5μgペン 300 バイエッタ皮下注10μgペン300 患者向医薬品ガイド」
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/2499411

※8)独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「カナグリフロジン水和物 G カナグル錠100mg 患者向医薬品ガイド」
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/3969022

※9)独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物 患者向医薬品ガイド フォシーガ錠5mg /フォシーガ錠10mg」
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/3969019

※10)独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「イプラグリフロジン L-プロリン G スーグラ錠25mg /スーグラ錠50mg 患者向医薬品ガイド」
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/3969018

※11)J-STAGE「信州医学雑誌 SGLT2阻害薬による糖尿病新規薬物療法」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinshumedj/63/1/63_9/_article/-char/ja/

※12)J-STAGE「日本薬理学雑誌 SGLT2阻害による尿細管の変化と腎臓保護作用」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/156/3/156_21005/_article/-char/ja/

※13)J-STAGE「心臓 SGLT2阻害薬と心不全予防」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinzo/52/1/52_19/_article/-char/ja/

※14)くすき内科クリニック「SGLT2阻害薬」
https://kusuki-clinic.com/sglt2%E9%98%BB%E5%AE%B3%E8%96%AC

※15)小金井つるかめクリニック「ブログ 糖尿病薬物治療その3:SGLT2阻害薬について」
https://koganei.tsurukamekai.jp/blog/dm_sglt2.html

※16)くすき内科クリニック 院長コラム「防風通聖散ってやせ薬、もらえませんか?」
https://kusuki-clinic.com/column/防風通聖散ってやせ薬、もらえませんか?

※17)国立医薬品食品衛生研究所「一般用漢方製剤の安全性確保に関する研究 安全に使うための防風通聖散の確認票」
https://www.nihs.go.jp/dpp/kampo-anzen/list_pdf/035_bofutsushosan.pdf

※18)独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 「防風通聖散エキス 患者向医薬品ガイド G クラシエ防風通聖散料エキス細粒」
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/5200130

※19)新生薬品工業株式会社「防風通聖散(ボウフウツウショウサン)とは」
https://www.shinsei-pha.co.jp/shokansen/

※20)日本漢方生薬製剤協会『医療用漢方製剤「防風通聖散」を肥満症に投与するときの留意点』
https://www.nikkankyo.org/seihin/take_kampo/110405b/iryouyou.pdf

※21)厚生労働省「未承認薬・適応外薬の要望に対する企業見解」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/kigyou10.pdf

※22)独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「マジンドール 添付文書」
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/1190008

※23)目黒区公式HP「ホスピタルダイエット」などと称されるタイ製のやせ薬にご注意ください
https://www.city.meguro.tokyo.jp/seikatsueisei/kenkoufukushi/iryou/hospitaldiet.html

※24)厚生労働省「美容医療を受ける前にもう一度」
https://www.mhlw.go.jp/content/000694624.pdf

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