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【簡単解説】防風通聖散はダイエット効果も期待できる?副作用・注意点・おすすめの人について

最終更新日:

近年、ダイエット効果が期待できる医療用漢方薬として注目されている防風通聖散。ドラッグストアでも購入できますが、その効果や危険性について知らない方もいるでしょう。本記事では、防風通聖散に期待できる効果副作用を解説します。合う・合わない人の特徴肝臓に悪いのかもご紹介するので、ぜひご参考にしてください。

目次※知りたい情報をクリック

防風通聖散とは?

防風通聖散とは、肥満や高血圧による便秘・肥満症・肩こり・むくみなどに
効果が期待できる医療用漢方です。

防風通聖散は、便秘や肥満症、むくみなどに効果が期待できる漢方薬です。当帰(トウキ)や芍薬(シャクヤク)、川芎(センキュウ)、麻黄(マオウ)、大黄(ダイオウ)など、合計18種類の生薬から構成されています。

当帰、芍薬、川芎は、漢方の考えでは、血を補う(駆お血)作用があるとされ、血液の循環を良くする生薬です。その他にも、利尿作用お通じの改善効果がある生薬も配合されており、便秘やむくみの改善効果も期待できます。

【防風通聖散の構成生薬一覧】
当帰(トウキ)・芍薬(シャクヤク)・川芎(センキュウ)・山梔子(サンシシ)・連翹(レンギョウ)・薄荷(ハッカ)・生姜(ショウキョウ)・荊芥(ケイガイ)・防風(ボウフウ)・麻黄(マオウ)・大黄(ダイオウ)・芒硝(ボウショウ)・白朮(ビャクジュツ)・桔梗(キキョウ)・黄芩(オウゴン)・甘草(カンゾウ)・石膏(セッコウ)・滑石(カッセキ)

(※1、2、3、4)

防風通聖散は合う人・合わない人がいる

防風通聖散に限らず、漢方薬は体質的に合う、合わないがあります。防風通聖散は、漢方的な考え方では「実証」という体質に向いている漢方薬です。

漢方薬には「証」というものがあり、人間の体質を示すときに用います。実証は、比較的体力があり、筋肉質、便秘しやすいなどの特徴があり、生命力や自然治癒力が高い状態です。

実証とは逆に「虚証」というものがあります。虚証は、栄養素が不足して病にかかりやすい状態になっており、生命力や自然治癒力が不足している状態です。防風通聖散は、虚証状態である人には向かない傾向にあります。

【「実証」とは…次の特徴が当てはまる人】

  • 体力や抵抗力がある
  • 筋肉質
  • 肌ツヤがよい
  • お腹周りに皮下脂肪が多い
  • 便秘しやすい
  • 声が大きい
  • 暑がり

(※1、3)

防風通聖散に期待できる効果

【防風通聖散に期待できる効果】

  • 利尿や便通を促す
  • 肥満症による腹部の皮下脂肪を分解・燃焼しやすくする
  • 代謝をよくして発汗を促す

防風通聖散は、利尿やお通じを改善したり、代謝をよくして発汗を促したりする生薬が配合されている漢方薬です。

利尿作用があることで、余計な水分が排出され、気になるむくみも改善するので、見た目もすっきりした印象になる可能性があります。あわせて、お通じを改善する生薬も配合されているため、便秘の人はお通じが改善され、体重減少も可能です。

さらに、防風通聖散には血流を改善したり、新陳代謝を促したりする生薬も配合されており、お腹周りの脂肪を燃焼しやすくする効果も期待できます。

(※1、2、3、4)

GLP-防風通聖散はこんな人におすすめ

  • 「実証」体質の人
  • お腹周りに皮下脂肪が多い人
  • 便秘傾向の人
  • 高血圧の人
  • 肥満によるむくみ・肩こり・動悸などがある人

防風通聖散は、実証体質の人におすすめです。具体的には、お腹周りに皮下脂肪が多い肥満症の人便秘傾向がある人に効果が期待できます。
また、血流を改善する作用や利尿作用があるため、肥満による高血圧やむくみにも効果的です。

(※1、2、3、4)

防風通聖散の飲み方

防風通聖散は医薬品であるため、医師や薬剤師の指示に従って服用してください

一般的に漢方薬は、胃のなかに食べ物が入っていないと吸収が良いとされているため、食前や食事の2時間後(食間)に服用することが推奨されています。1日に2〜3回に分けて水またはぬるま湯で服用します。

万が一飲み忘れても、2回まとめて服用することはやめてください。忘れた場合は、次の服用タイミングで1回分のみ服用しましょう。

(※3)

防風通聖散は1ヶ月で効果が期待できる?

一般的に、防風通聖散をダイエット目的で使用する場合、効果を実感できるのは1ヶ月程度かかるとされています。便秘については、1週間ほどで変化を感じられることも。

ただ、防風通聖散を服用して効果を実感できるまでの期間は、個人差があるので注意が必要です。防風通聖散を1ヶ月服用しても効果を実感できなかった場合は、服用を中止して医師に相談しましょう

また、長期間漢方薬を使用する場合、副作用のリスクがあるので、医師に相談してから服用することをおすすめします。

(※2、3)

防風通聖散の主な副作用・服用の注意点

漢方薬には副作用がほとんどないと思われている人もいますが、医薬品である限り副作用はつきものです。防風通聖散についても、体質によっては合わない場合もあるため、服用して体調に変化が生じたら医療機関を受診しましょう

防風通聖散の主な副作用

主な副作用
・皮膚症状(発疹、かゆみなど)
・胃腸症状(吐き気、嘔吐など)
・消化器症状(腹痛、下痢など)
・精神神経系少々(めまい)
・その他(動悸、むくみ、発汗など)

主な副作用として、吐き気や嘔吐、下痢、皮膚のかゆみなどが挙げられます。また、頻度はごく稀ですが、間質性肺炎や偽アルドステロン症、ミオパチーなど重大な副作用があらわれるケースも。

もし、気になる症状があらわれて体調に異変を感じたら、早めに医師に相談しましょう

(※2、8、9)

防風通聖散を服用してはいけない人

服用してはいけない人
・他の下剤(瀉下薬)を服用中の人
・妊娠・授乳中の人
・生後3ヶ月未満の乳児

防風通聖散には、通便を促す生薬が配合されているため、他の下剤を服用している人が防風通聖散を服用するとひどい下痢になる可能性があるため避けましょう。

1妊娠中や授乳中の人は、赤ちゃんの成長に影響する可能性もあるので、主治医に必ず相談しましょう

また、市販されている防風通聖散については、2歳未満の子どもには服用を避け、15歳未満の子どもについても減量が必要です

(※2)

防風通聖散の服用に注意が必要な人

服用に注意が必要な人
・医師の治療を受けている人
・虚弱体質の人
・胃腸が虚弱で下痢をしやすい人
・汗を多くかきやすい人
・高齢の人
・むくみや排尿困難がある人
・高血圧・心臓病・腎臓病・甲状腺機能障害を持つ人

持病があって医療機関で治療を受けられている場合は、防風通聖散を服用する前に医師に必ず相談しましょう

防風通聖散は、虚証体質の人には向いていない漢方薬です。そのため、胃腸が虚弱で下痢をしやすい人や虚弱体質の人は、防風通聖散の服用を避けた方がいいでしょう。

また、汗をかきやすい人や高血圧、心臓病などの循環器系の治療をしている人は、防風通聖散の副作用リスクが高いので注意が必要です。

(※2、7)

防風通聖散をダイエットに用いる際の注意点

ダイエット効果が期待できる防風通聖散ですが、医療用漢方のためいくつか注意すべき点もあります。注意点を守って、正しく服用しましょう。

防風通聖散の服用だけでダイエット成功は難しい

防風通聖散を服用すれば、必ず痩せるわけではありません。

防風通聖散は、便通を促したり、むくみを改善したりすることで体重減少に期待できますが、摂取カロリーが消費カロリーを上回っている状態の場合はむしろ体重が増えます

漢方だけに頼らず、適度な運動とバランスの取れた食事を心がけることが大事です。

(※1)

市販と医師処方の防風通聖散では配合量や用法用量が異なる

防風通聖散は、ドラッグストアや薬局、通販などでも販売されており、医療用と同じ生薬が配合されています。ただ、副作用のリスクを抑えるために、医療用のものよりも配合量が少ないものが多いです。

また、中には医療用と同じ「満量処方」のものもありますが、効能効果や用法用量が医療用医薬品と市販薬で異なります。市販されている防風通聖散を購入される場合は、一度薬剤師に相談してみましょう。

(※5)

体質的に合わないときは副作用のリスクが高まる

防風通聖散をはじめとした漢方薬は、体質的に合う、合わないがあります。
特に、防風通聖散は、虚証体質の人には向いていない漢方薬であるため、人によっては効果がなかったり、副作用のリスクが高まったりすることもあるので注意が必要です。

自己判断でドラッグストアや通販で購入した場合、防風通聖散が体質にあっているか専門家ではない人には判断が難しいので、医療機関で診断、処方してもらいましょう。

イースト駅前クリニックのメディカルダイエット外来では、体質にあった医療用漢方を処方しているため、一度ご相談ください。

(※1、2)

【防風通聖散も!】イースト駅前クリニックのメディカルダイエット外来

イースト駅前クリニックは、メディカルダイエット外来を開設し、防風通聖散をはじめとした医療用漢方や内服薬を使用した肥満症の治療に精通しています。
こちらでは、イースト駅前クリニックのメディカルダイエットについて解説します。

  • 医師のサポートのもと肥満治療を受けられる
  • 良心的な価格設定で続けやすい
  • 予約なしでも受診ができる
  • オンライン診療も可能

イースト駅前クリニックのメディカルダイエット外来では、医師による診察、薬の処方を行い、適切に肥満治療を実施します。

処方される薬は、無理なく続けやすい価格設定であることも魅力の1つです。

イースト駅前クリニックでは、防風通聖散以外にも食欲を抑えるGLP-1受容体作動薬や糖を尿中に排出するSGLT2阻害薬も用意しているため、患者様一人ひとりにあった薬を処方します。

【イースト駅前クリニックで扱う肥満治療薬】

薬の種類(約1カ月分) 投与方法 価格(税込)
GLP-1受容体作動薬 リベルサス 3mg 30錠 内服(毎日) 6,600円
リベルサス 7mg 30錠 15,180円
リベルサス 14mg 30錠 28,050円
SGLT2阻害薬 30錠 内服(毎日) 15,840円
医療用漢方(防風通聖散) 防風通聖散 3.75g 56包 内服(毎日) 4,950円

体質や既往症により処方できない場合も

メディカルダイエットに使われる医薬品は、体質や過去に発症した病気などによって処方できない可能性があります。防風通聖散については、虚弱体質がある人や胃腸障害がある人など、処方が難しい体質もあるので注意が必要です。

【こんな人は注意!】

  • 痩せ体質の人
  • 糖尿病の治療を受けている人
  • 重度の胃腸障害や膵炎の既往歴がある人

上記に当てはまる場合は、GLP-2受容体作動薬やSGLT2阻害薬を使用することで、副作用があらわれる可能性があります。

メディカルダイエット外来では、医師が患者様の体調や既往歴などを確認した上で、適切に診断をして処方の可否を決定します。

メディカルダイエットが気になる方は、

ダイエット目的で防風通聖散を服用する場合、副作用や入手方法など注意点がいくつか存在します。こちらでは、防風通聖散に関するよくある質問に回答しているので参考にしてください。

Q.防風通聖散を飲み続けるとどうなる?

A.5年以上の服用により、大腸に問題が生じる可能性があります。

防風通聖散は、5年以上の服用は避けてください
防風通聖散には、「山梔子(サンシシ)」が含まれており、長期にわたって服用すると大腸の色が変化したり、浮腫、ただれ、潰瘍、狭窄を伴う腸間膜静脈硬化症があらわれたりする可能性があります。

長期的に使用する場合は、大腸に問題が生じるリスクがあるため、定期的にCTや大腸内視鏡検査の実施を行うことも重要です。長期的な使用をお考えの方は、一度医師に相談しましょう。

(※6)

Q.防風通聖散はドラッグストアで購入してもいい?

A.市販薬で購入できますが、体質に合わない、配合量が少ないというリスクもあります。

ドラッグストアや薬局、通販でも顧客の判断で防風通聖散を購入できます。しかし、医療用医薬品と市販薬では配合量が異なる場合もあるので、思った効果が得られない可能性も。

また、防風通聖散が自分の体質にあっているか、医師や薬剤師などの専門家と相談せずに判断するのは困難です。

安全に防風通聖散を使用するためには、医師に相談してからクリニックに処方してもらうのがおすすめです。

(※5)

Q.防風通聖散は肝臓に悪いって本当?

A.副作用として肝機能障害があります。体調に異変があったら受診しましょう。

防風通聖散の副作用として肝機能障害があります。頻度としては非常に稀ですが、肝機能障害が起きると発熱や発疹、黄疸などがあらわれます。

防風通聖散を含む漢方薬、医薬品、サプリメントを使用すると薬物性肝障害が起きることがあり、誰でも起きる可能性のある副作用です。

体調に異変が起きたらすぐに服用を中止して医師に相談しましょう

(※7)

防風通聖散を利用したダイエットはクリニックに相談を!

防風通聖散は、18種類の生薬が配合されており、便秘や肥満症、むくみに対して使われる漢方薬です。防風通聖散は、漢方的な概念である実証状態の人に向いている漢方であり、虚証体質の人に対して使用するとかえって体調を崩したり、副作用があらわれたりします。自己判断が難しい場合は、医師の診断を受けることが大切です。

イースト駅前クリニックでは、メディカルダイエット外来を開設しており、患者様一人ひとりに合った薬を処方し、サポートいたします。メディカルダイエットが気になる方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

参考URL

※1)くすき内科クリニック 院長コラム「防風通聖散ってやせ薬、もらえませんか?」
https://kusuki-clinic.com/column/防風通聖散ってやせ薬、もらえませんか?

※2)国立医薬品食品衛生研究所「一般用漢方製剤の安全性確保に関する研究 安全に使うための防風通聖散の確認票」
https://www.nihs.go.jp/dpp/kampo-anzen/list_pdf/035_bofutsushosan.pdf

※3)独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 「防風通聖散エキス 患者向医薬品ガイド G クラシエ防風通聖散料エキス細粒」
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/5200130

※4)新生薬品工業株式会社「防風通聖散(ボウフウツウショウサン)とは」
https://www.shinsei-pha.co.jp/shokansen/

※5)巣鴨千石皮ふ科「肥満症の漢方薬62「防風通聖散(ボウフウツウショウサン)」」
https://sugamo-sengoku-hifu.jp/medicines/bofutsushosan.html

※6)厚生労働省「使用上の注意の改訂について(その292)」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/0000197518.pdf

※7)日本漢方生薬製剤協会『医療用漢方製剤「防風通聖散」を肥満症に投与するときの留意点』
https://www.nikkankyo.org/seihin/take_kampo/110405b/iryouyou.pdf

※8)厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル 偽アルドステロン症」
https://www.pmda.go.jp/files/000245267.pdf

※9)NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター「筋炎・ミオパチー」
https://www.ncnp.go.jp/hospital/patient/disease33.html

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